『超かぐや姫!』観てきました
ネトフリ発、劇場公開大爆発中のアニメ映画『超かぐや姫!』評判が良いので観に行きました。

川崎で、都合の付いた回が、映画館自慢の高品質音響である「LIVE ZOUND」上映回。
追加料金は取られるけど、ライブシーン多めの映画らしいですし、それはそれでラッキー。
記事を書くまで間が開いてしまってますので、私が観た回の事前アナウンスは、いろPとヤチヨでした。
キャラに関する事前情報は全然仕入れず行ったので、
「映画館の前にスタンディー立ってたかわいい子がしゃべり始めたぞ?」
「静止画だけど」
という感じ。
「初見の人はどう思うんだ?」なんてネトフリ勢のぼやきポストも見かけましたが、私は微笑ましく楽しめましたよ。
本作、賛否両論あると事前に聞いていました。
「否」の理由としてよく聞いていたのが、次のポイントです。
- Vtuber文化に親しんでいないと楽しめない
- 推し活文化に馴染んでいないと楽しめない
- ストーリーが浅い
私は
- Vtuberを知ってはいる
- 特定の誰かを推しているわけでもない
- むしろ「推し活」という文化に違和感を持ってる派
そのため、
「そこまでハマらず、『フツーだった』くらいの感想に落ち着くのでは?」
と予想していました。
結論から言うと、完全に予想を裏切ってくれました。
映像が、音楽が、滅茶苦茶楽しい! かわいい!
目も耳もずっと楽しい。
華やか。
かわいくてかっこいい。
「ポップすぎて、合わない人は、やっぱり合わないだろうな」と感じましたが、私はあのポップさは楽しめる人。
ライブシーンも、よかったですね。
『メルト』や『ワールドイズマイン』は、黎明期のニコニコで聞いていた曲。
本作のオリジナル曲は、いわば「知らん人が、知らん曲を歌ってる」状態だったわけですが、それでもなお楽しめました。
ちゃんと切なくて楽しいストーリーじゃないか
ストーリーが浅い?
普通に泣けましたが!?
日本人なら誰でも知ってる、「バッドエンドじゃん!」と多少は思ってる、世界最古の物語、竹取物語。
これをモチーフとして掲げ、作中冒頭でもおさらいする時点で、モチーフの「避けえぬ別れ」をどう料理するか、というのが、ストーリーの最重要ポイントになります。
顔はいいが厄介者でしかなかったクソガキが、いつの間にか大好きな相手になっていて、でもお別れが見えてきて、でも喪いたくなくて、必死に抵抗して、やっぱり喪って。
でも、やっぱり、喪いたくないから。取り戻したいから。どうなるか。
人間味が薄いとされてそうな、冒頭の彩葉も、結構好きなんですよ。
動機が「お母さんに対するネガティブな強迫観念」である点はつらいですが、
それでも才能と根性で“完璧”を作り上げている姿は尊敬できます。
そんないろPが、哀れにも生活費を使い込まれて振り回されて、どんどん絆されて曇らされるシーンたちは、大量のオタクが狂わされるのにも納得しかない、という感じでした。
小説版も買いましたが、ちょっとだけ違った角度から描写されて設定の補完もあるので、かなりいいですよ。
さっき読み切りました。泣きました。
「まさか、ここで終わらないよね?」が何度もある
上映中に時計を見れば、終演時間に対する現在時刻で、「あとどのくらい展開が残ってそう」とある程度予測が立ちます。
しかし、私は腕時計がディスプレイタイプの奴なので、上映中は時刻が確認できませんでした。
何度も
「まさか、ここで終わり?」
とヒヤヒヤしていました。
あそこまでハッピーエンドを強調しながら、まさかここで切り上げないよね!? と。
- ブラックオニキスとのKASSENのKECCHAKU →ずいぶんしっかり盛り上がったし、まさかこれがラストバトル?
- かぐやを喪っての「めでたしめでたし」からの嘘エンドロール →6割くらい諦めてました
- ヤチヨの正体バラシ →そうか。こんな形でも、再会できたんだね。
ヤチヨは、バックで「メリバもいいよね」みたいなことを言ってましたし、
「メリバというよりはずいぶんハッピーじゃないか。うん、良かったね」と思ってましたよ。
しかし実際には、そこからさらに
もう一段階の“めでたし”を積み上げてきます。
はぁ……。
良かった……。
「楽しそうな仮想空間」いいよね
この作品の仮想空間「ツクヨミ」は、ユーザーがちゃんと楽しそうなのがいい。
『サマーウォーズ』の盛り上がりが正当進化して、『竜とそばかすの姫』で粗雑極まりなく処理された部分を、しっかり仕上げてくれました。
「なんかよく分からないが、アバターが流れて行ってる」じゃない仮想空間。
あれなら遊びに行ってみたい。
ヤチヨお父さん説は、ダメですか?
ヤチヨの正体について。
「Remember」が「お父さんと作った曲」という伏線のせいで、ヤチヨの裏で糸を引いているのは「お父さん」だと思っていました。
まさかの大穴でお母さん? あの暴言の裏でツクヨミを、せこせこ作る熱情を? まさかね? と。
FUSHIが導いてくれる先にいるのは、「お父さんの思念体」とか、「お父さんの遺したAI」だと思ってました。
そういう読みを入れてた人、他にはいませんか……?
まとめ:いいから、劇場で観ておけ
『超かぐや姫!』、私にとっては、大好きな作品になりました。
Xで話題にしたら、いろんな人の幻覚ポストが流れてきて楽しいです。
エンディング後の、両手に花状態のいろPを幻視しているファンが山ほどいらっしゃるようで。
いいぞもっとやれ。
「ネトフリで観て、好きなんだけど、劇場にわざわざ行くのはなぁ」って人、
好きだったら劇場で観ましょうよ。
「興味はあるけどなぁ」って人、
いいから劇場で観ときましょうよ。
最近の大衆向けオタクコンテンツがちゃんと刺さっている人なら、「結構面白い」以上になる確率は充分に高いと思います。
私みたいに、2年間放置してたブログに記事を書きたくなる程度には刺さる人がいる作品です。
『超かぐや姫!』、おススメです。
(今井士郎)


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